コラム

2015.09.26.意気込み2

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暗闇演劇を本格的にはじめた12年前、さらにこんなことも言っていました。
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「出演者は舞台が始まる前も、舞台が終わった後も、一切公開しません。構成員や新人がいるかも非公開です。どこからか客演を呼んでいるかもしれませんが、それもわからないようになっています。この舞台は想像することから始まり、終わってからも想像する舞台にしたいのです」
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小説では当たり前ですが、想像して、そのまま終わります。映画やドラマで実写化されると、“違う”“合わない”などの議論になったりします。暗闇演劇だけが、登場人物を想像し、そして、終わることができると思い、チャレンジさせてもらいました。役者さんには申し訳ないと思ったのですが、いつも自分は、演技しろ、とかではなく、その人物の人格になってくれと言っています。暗闇演劇では、声だけだと、特に演技しているのが伝わったり、表情や身ぶり手ぶりがない分、人柄がよく出ます。勿論、暗闇の中で、身振り手振りもしています。そうでないと、声の雰囲気が全く違うので、よくハリウッド映画でもCGでも人間の体や顔にセンサーを貼って、CG合成していかないと、リアルに伝わらないように、きちんと演技をしています。
お客さんとして、役者に拍手したいのもわかっていますし、作・演出家として、役者に感謝することも大切だと思いましたが、チャレンジさせてもらいました。
すると、出演していない興業のメンバーの中でも、「伊藤君は、誰がやっていたのかわからなかった」という声がありました。客演の方も、演劇に詳しい方々はわかっていたようですが、ほとんど登場人物のままで終わりました。お客さんには、今まで以上に拍手をいただいた気が
します。
客演された方は、今まで最後の挨拶で自分に帰っていたけど、はじめて登場人物として挨拶しました。その登場人物は自分なんだけど、頑張ったので自分のことのようにうれしい気持ちになりましたと教えてくれました。
いろいろチャレンジさせてくれて、役者さんにも本当に感謝しています。